トヨタ自動車が期間従業員にも正社員と同等の特別休暇制度を開始-2017年10月から

トヨタ自動車は、期間従業員にも正社員と同等の特別休暇制度を2017年10月から設けることにしたと発表しました。同社の特別休暇制度は、親族の慶弔(結婚式やお葬式)などに給与の90%を支払う制度で、これまでは期間従業員には認められていませんでした。同社には2016年5月時点で約3,300名の期間従業員が働いており、今後はすべての期間従業員が特別休暇を取得できるようになります。

近年の好景気を受け、自動車メーカー各社は人手不足が深刻化しており、トヨタは業界に率先して、一定のスキルを持った優秀な人材を確保していきたい考えです。

ちなみに国家公務員の人事管理期間である人事院がまとめた「平成28年民間企業の勤務条件制度等調査結果の概要」によれば、有期雇用従業員に私傷病休暇がある企業は21.1%、夏季休暇がある企業は31.9%、結婚休暇がある企業は57.1%、有給の子の看護休暇がある企業は19.8%、有給の介護休暇がある企業は18.3%となっており、多くの民間企業では、正規雇用従業員(常規雇用)と有期雇用従業員の間には、まだまだ大きな格差があることがわかっています。

●有期雇用従業員の年次有給休暇以外の休暇

私傷病休暇がある企業は21.1%
夏季休暇がある企業は31.9%
結婚休暇がある企業は57.1%
有給の子の看護休暇がある企業は19.8%
有給の介護休暇がある企業は18.3%
※人事院 「平成28年民間企業の勤務条件制度等調査結果の概要」より

今後、同様の待遇、条件が他の自動車メーカー、他の産業にも拡がっていくことが期待されています。

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