「期間工(期間従業員)はなぜこんなに待遇がいいの?」「仕事がとてもハードで厳しいからなの?」など、期間工(期間従業員)の募集要項を見ていると、思わず何かあるのではないかと思うほどの好待遇(高待遇)であることがほとんどです。
でもそんなことはありません。期間工(期間従業員)が高待遇なのは、日本の経済システムを背景にきちんとした理由があるからなのです。このページではなぜ期間工(期間従業員)が高給で好待遇なのかを解説いたします。期間工(期間従業員)を検討している方はぜひご覧下さい。
なお、下記に記載したものは、現在、募集されている期間工(期間従業員)の仕事内容の傾向、特徴をおおまかにご説明したものです。詳細な金額、雇用条件、待遇はもちろん各社によって異なることをご理解ください。
●「期間工って稼げるの?なぜ高収入・好待遇なのかを詳しく解説します」ページも合わせてご覧下さい
期間工の勤務先は日本を代表する車関連メーカーが大半
期間工(期間従業員)の求人情報を見たことのある方なら、気付いているかもしれませんが、募集企業のトヨタ自動車や日産自動車、本田技研工業、スズキなど日本の企業売上高において超大手の企業ばかりです。
下記は自動車メーカーの販売台数世界ランキングで、「青色の棒線」が2014年、「茶色の棒線」が2016年のデータです。ご覧のように、各社とも世界の景気動向や天候、新車販売の有無などによって、10万台、20万台を増やしたり、減らしたりしながら、世界で販売台数競争を繰り広げています。
では日本の国内ではどれ位の台数が生産されているのか。
現在、日本の自動車メーカー各社は海外進出、海外生産が進み、日本国内での生産比率は昔ほどで高くはなくなってしまいましたが、それでも全メーカー合計で900万台以上が生産されています。
日本の乗用車メーカー 生産台数 (2017年1-12月累計)
メーカー | 合計 | 前年比 |
トヨタ | 3,189,556台 | 0.70% |
日産 | 1,019,972台 | 7.40% |
スズキ | 987,537台 | 24.30% |
マツダ | 971,455台 | -0.60% |
ダイハツ | 919,516台 | 27.20% |
ホンダ | 817,500台 | -0.30% |
スバル | 709,643台 | -2.50% |
三菱 | 579,642台 | 4.40% |
合計 | 9,194,821台 | 5.50% |
出典: 情報プラットフォーム自動車生産台数速報 日本 2017年より
期間工(期間従業員)はなぜこんなに待遇がいいのか?
期間工(期間従業員)はなぜこんなに待遇がいいのか。上記の表をご覧いただくとわかる通り、各社とも前年とまったく同じ生産台数をキープということは絶対になく、ダイハツのように前年より27%も増える場合もあれば、スバルのように2.5%ダウンという会社もあります。簡単に27%といっても、たとえば90万台の27%だとおおざっぱにいって20万台もの生産台数が前年より増えるわけです。20万台の車を急に作ることは、数字の上では簡単ですが、実際は相当な台数であることには違いありません。
しかも、各メーカーとも世界を相手に激しい競争を繰り広げていますから、生産コストに関しても、ギリギリのラインでおこなっています。正社員にしても然りで、必要最低限の人数しか抱えていません。そうすると急に前年より車が売れて、何十万台増えたからといって、社内の正社員だけでは到底追いつかなくなるわけです。
車の生産台数の計画とは、小さなお店が去年より売上が悪いね・・などという身内だけで済むものではなく、数多くの取引関連メーカー、下請け部品メーカーの売上にも直結する問題です。日本の経済は車の生産関連が多くを占めていますので、国家のGNP(国内総生産)にも影響してきます。
それらの課題解決として、期間工(期間従業員)が、これらの見込みが難しい生産調整の増減の部分をが担っているといえます。
原理原則は
・お店が忙しすぎて回らないから、高給で臨時のバイトを大至急雇用する
という、若干イレギュラーな立場にいるのが、期間工(期間従業員)です。
車メーカーは、長期的な視野に立って、経営していますので、しっかりとした雇用体系(給与や福利厚生など)が約束されていますが、基本的な考えはこのようになっています。
期間工(期間従業員)の募集要項を見ると、他の業界や職種では考えられないほどの、高い給料、入社祝い金、満了功労金、食事手当など、好待遇のオンパレードなのは、各メーカーの生産台数の伸びの部分を担う重要な仕事なのです。
多少ハードでも、給料や待遇が良い会社で働きたい人にはうってつけ
世の中には給料は安くても安定雇用(正社員)を望む人もいれば、約3年などの短期間でもいいから思い切り稼ぎたい人もいます。また希望の仕事にすぐ転職できる人もいれば、年齢などの問題で次の仕事に就くことができない人もいるでしょう。
もしこれをご覧の皆さんが、「自分は給料が安くてもいいので、安定した雇用を望む」という場合には、大手メーカーの期間工(期間従業員)はしょうしょう不向きかもしれません。
反対に、年齢などの問題で次の仕事に就くことができない、いま一人暮らしで賃貸に住んでいてアルバイトなので心機一転、メーカーで働きたいとか、3年間一生懸命働いて、将来お店を開く、起業する費用を貯めたい、一戸建てを購入したい、何らかの理由で借金があるから3年できれいに返済したい、と言った方には、うってつけの良い仕事ではないでしょうか。言葉は悪いのですが、期間工(期間従業員)をステップにして、自分の夢を実現させればいいのです。うまく活用すればいいのです。
ひと昔、数年でお金を貯めるといえば、遠洋漁船に乗って働きに行くとか、給料がとても高いS急便で一生懸命働くなどの、例え話がよく語られていました。
人手不足の現在、そのような全てを投げうつような環境に身を置かなくても、大手メーカーの期間工(期間従業員)として働くだけでも、それなりの収入を得られます。興味のある方は期間工(期間従業員)で働くメリットとは?もぜひみてください。
期間従業員で働くというと、仕事がハード過ぎるのではないかなどのイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、勤務先は日本を代表する会社ばかりで、いわゆるオーナーシップの強い世間一般の中小企業より、仕事面、雇用面、福利厚生面においては、遙かにしっかりしていることがほとんどです。
期間従業員のメリットはなんといっても、高収入で、かつ家賃も無料の会社がほとんどであること。生活の面での大きな支出がほとんど無くなる上に、収入が大きいため、きちんと生活していれば、数百万円の貯金が出来る人も大勢います。
貯めたお金を元手に、事業を始めたい人、お店をオープンさせたい人、一戸建てやマンションを購入したい人、借金を返したい人には、おすすめといえます。